今回はグリーストラップ洗浄のご紹介

　グリーストラップとは、厨房などから出る油分を多く含んだ排水の油分を分離して取り除くための装置です。排水を自動的にきれいにする装置ではありませんので、メンテナンスが必要です。

 

グリーストラップの構造

　１槽目：食品などのごみを金網のバスケットで受けます。
　　バスケットから抜ける細かいごみは、グリーストラップの下に沈殿させます。

　２槽目：水より軽い細かいごみと油脂を浮かせ、油脂が３槽目に行かないように上部に溜めます。
　　再度細かいごみを沈殿させます。

　３槽目：パイプ状のトラップを使い、下から水を流すことで、更に油脂を分離します。

 

日々の清掃方法について

ア．食品などのごみ　
金網のバスケットで食品ごみを受けて、取り除く。
または専用のネットを金網にかぶせ、食品ごみをネットごとすくい上げる。　
※毎日の清掃が必要

イ．油膜
油脂には、細かいごみが付着しており、動物脂の場合には冷えると固まります。
ひしゃく等ですくう。またはグリース用シートを使用して油脂を吸着させる。
※毎日の清掃。少ない場合でも週に1回の清掃が必要

ウ．沈殿物　
沈殿物は細かいごみや油脂などでヘドロ状になっています。
ひしゃく等ですくう。　
※月に1回以上、沈殿物が溜まっている場合には清掃が必要

洗浄（くみ取り式）について

こまめに清掃をした場合でも、汚れや油脂がこびりつきます。
そのため、２～３ヶ月に１回、グリーストラップの洗浄が必要です。
洗浄はバキュームカーなどで汚泥や汚れた水を取り除いた後、専用の洗剤でグリーストラップの汚れを落とします。

 

石鹸化工法

ベルでは一般的なくみ取り洗浄ではなく、石鹸化工法を採用しています。
大まかな作業の流れは同様ですが、バキュームカーによるくみ取り（産廃処理）が不要。
グリーストラップ内で油を分解して、汚水を石鹸水化させて流せるんです。
これにより大幅な作業時間の短縮と排水管の詰まり等のリスク回避も可能です。

↑洗浄前のグリーストラップ内部とバスケット

↑薬剤を投入して石鹸化中

↑洗浄後のグリーストラップ内部とバスケット

 

グリーストラップの維持管理（清掃と洗浄）の方は、お気軽にご相談下さい。

武岡拝